2020年ミラノサローネ国際家具見本市 6月に開催延期決定

ミラノサローネを運営するFLA Eventi社は2月25日に本社にて開かれた緊急会議において、新型肺炎による健康被害を考慮し、ミラノサローネ国際家具見本市の開催を6月16日(火)〜21日(日)へ延期することに決定しました。 今回の決定はミラノ市ジュゼッペ・サラ市長の強い支持のもと下され、イタリア製造業にとって重要なイベント、デザインとクリエイティビティのベンチマークであるミラノサローネを今年も国際舞台で開催することを約束します。 ビデオ:(左より:FLAE社エマヌエレ・オルシーニ社長、ミラノ市ジュゼッペ・サラ市長、ミラノサローネ クラウディオ・ルーティ代表) ジュゼッペ・サラ市長コメント英訳:Good evening to you all from the offices of the Salone del Mobile, where we have had to discuss a very live and much debated…

Salone del Mobile.Milano 2020 第59回ミラノサローネ国際家具見本市 パートナーシップ&提携交通機関

2020年2月12日 今年のSalone del Mobile.Milano/ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)は、益々来場者のニーズ喚起を徹底し見本市に来ることが単に興味深い体験に終わらず、スムーズで快適にするため、より良いサービスの提供に努めています。従来のパートナーシップに加え、ホテル予約や市内での移動、飛行機や列車予約をよりスムーズにするため今年も新たな契約更新をしています。

10人の映画監督によるミラノサローネ「マニフェスト」の映像化!

2020年2月12日 Salone del Mobile.Milano /ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ) はミラノ市と、世界に名を馳せた企業やデザイナーとの密接な関係を形にするイベント。多感覚で感情を刺激する物語を通して、10人の映像監督が「マニフェスト」に掲げられた品質、革新性、創造性、そして「美」を要約します。 今年、ミラノサローネは一昨年誕生した大好評の「マニフェスト」を更に広める為のイベントを開催します。4月21日から5月3日まで、元ミラノ王宮「パラッツォ・レアーレ」のカリアティディの間(一番由緒ある間)にて「The Beauty of the Magic Box」が開催されます。10人の著者、一人一人に与えられた10の言葉:「感動」「企業」「品質」「デザイン」「ネットワーキング」「コミュニケーション」「文化」「若者たち」「創意工夫」「ミラノ」はマニフェストを構成する言葉で、これらに捧げられた10人のイタリア人映画監督によるオーディオ・ビジュアル、インスタレーションです。フランチェスカ・アルキブギ(Francesca Archibugi)、パッピ・コルシカアート(Pappi Corsicato) 、ステファノ・モルディーニ(Stefano Mordini)、ウィルマ・ラバーテ(Wilma Labate)、ブルーノ・ボッツェット(Bruno Bozzetto)、ルカ・ルチーニ(Luca Lucini)、クラウディオ・ジョヴァネッシ(Claudio Giovannesi)、ジャンニ・カノーヴァ(Gianni Canova)、ドナート・カッリージ(Donato Carrisi)、ダニエレ・チプリ(Daniele Ciprì)。私たちの感覚を呼び覚ます体験が記憶に残り映画と演劇の言葉を通してマニフェストとミラノを祝福します。

Salone del Mobile.Milano 2020/ 第59回ミラノサローネ国際家具見本市:出展概要

2020年2月12日 2020年は21,000㎡以上の展示スペースと2,200以上の出展数(出展社数+サローネサテリテ参加デザイナー600人)、海外からの企業25%(サローネサテリテを除く)で会場を埋め尽くします。 Salone del Mobile.Milano/ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)は今年も業界関係者に限らず様々な人たちを魅了する品質、革新、創造性の卓越したショーケースと、膨大な製品群やイベント、プロジェクトの準備を進めています。 7つの見本市とサローネサテリテ展示が4月21日(火)から26日(日)の6日間、9:30〜18:30まで、ロー・フィエラミラノで同時開催されます。土日は一般開放されます。サローネサテリテは会期中通して一般開放、入場無料です。 サローネ国際家具見本市、サローネ国際インテリア小物見本市、ワークプレイス3.0は同じホールで開催され、クラシック、デザイン、xLux(エクストラ・ラグジュアリー)に分かれます。隔年開催見本市は、エウロクチーナとFTK(テクノロジー・フォー・ザ・キッチン)、サローネ国際バスルーム見本市、そして昨年デビューした横断的な見本市S.Project ではデザインプロダクトから装飾のソリューション、インテリアデザインの技術まで展示します。そして35歳以下のデザイナーの展示、サローネサテリテが同時開催されます。

Salone Internazionale del Bagno 2020 第8回サローネ国際バスルーム見本市 テクノロジー、エコロジー、ヘドニズム(快楽主義)へ

2020年2月12日 隔年開催のサローネ国際バスルーム見本市は倫理、技術、リラクゼーションの新製品を4月21日から26日までロー・フィエラミラノのホール22、24にて発表します。 第8回サローネ国際バスルーム見本市は179社が17,000㎡の会場に、バスルーム関連の家具、小物からシャワーボックス、陶器サニタリー製品、ラジエーター、水栓、バスタブ、ジェットバス等を展示します。 サローネ国際バスルーム見本市の新作は、バスルーム空間の絶え間ない進化を反映しており、技術、効率の向上、そしてグリーン志向の増加し、同時に快楽と感動という要素が絶対不可欠になっています。 生態学的要素が不可欠な今日、環境への悪影響を減らす取り組みが見られます。例えば温水と冷水の割合を完全に調整できる水栓、消費を最大50%削減できるフロー・レギュレーター付き水栓の登場、また継続的な監視システムが浪費を警告します。また更なる再利用のプロジェクトも進んでいます。水によって生成された熱を蓄え、エネルギーを更に浪費することなく次のシャワーのジェットを加熱できるシステムが研究されています。 テクノロジーは益々普及し、目に見えなくなり、シンプルでリラックスした体験が可能になります。ホームオートメーションおよびデジタルデバイスは、あらゆるニーズに応じて簡単なタッチで室内に変革をもたらします。顔認証システムは既に普及、部屋に入る人に応じて水温、光量、更には音楽のタイプを自動的に調整します。バスタブは設定された時間に、もしくはスマートフォンからの操作で浴槽に最適なレベルと温度の水を張ります。ミラーでスマートフォンへ接続を可能にします。 そしてデザインは? 形状、色、素材、テクスチャーを引き立てるクリーンなデザインが不可欠です。実際、カスタマイズが圧倒的な需要を占める業界では、洗面台、アクセサリー、家具などもカスタマイズがスタンダードな傾向にあります。サニタリー陶器と水栓は益々最小限な大きさと薄さになっています。鏡は準主役的な存在として、しばらく流行していた大きな円形に取って代わり、折り紙を彷彿させるような形の鏡が壁を覆います。その他、棚付きや、タオル掛け付きの鏡に加え、照明センサー付き鏡が益々感情に働きかけます。そして色は、繊細なニュアンスへのトレンドが続き、ブラッシュピンク、セージグリーン、テラコッタがリラクゼーションの空間を支配します。単色に溢れ、大胆なラインが対照的に空間を活気づけます。 新しいバスルームは感情的な要素に溢れ、身体、心、精神のバランスを取り戻すプライベート空間であり続けます。

FTK – テクノロジー・フォー・ザ・キッチン 2020 ビルトイン家電の今と未来:スマートキッチンの進化

2020年2月12日 エウロクチーナとS.Projectと密接に、FTK(テクノロジー・フォー・ザ・キッチン)では未来のキッチンを見せます。時代の一歩先を行くビルトイン家電は4月21日から26日までロー・フィエラミラノのホール9、11、13、15にてお披露目されます。 今回登場するスマート家電は驚くほどスマートです。エウロクチーナの併催見本市、第8回FTK (テクノロジー・フォー・ザ・キッチン) では、保存と調理をアートにする革新的な製品、プロトタイプ、コンセプトとビジョンを通して、ビルトイン技術とデザイン・レンジフードを提案します。 40の出展企業がホール9、11、13、15で11,000㎡を占有します。 FTKでは業界の最先端をいく企業が、冷蔵、冷凍から調理、エクストラクションまで、卓越した技術を披露します。時にはアヴァンギャルドに最新のパフォーマンスから最高の結果をもたらす消費を最小限に抑え生活の質を高める製品群です。 スマートキッチンの装備が常に接続、統合され、非常に効率的で安全に、そして直感的に機能することで、私たちのキッチン環境の習慣は常に進化し続け、スマートキッチンのデザインにおけるターニングポイントはまだ今後も訪れることでしょう。 未来の冷蔵庫は、ガラスパネルを通して中を覗き込んだり、パネルがビデオ・ディスプレイとなってレシピを探したり、ビジュアル・トラッキング機能が食品の賞味期限や不足の食料を知らせたり、オンライン・ショッピングを行ったりできるようになります。オーブンは最低限の操作で最適に食品を調理します。宅配用の冷蔵室が登場し、データフローは継続的で、完全なフル装備を保証します。例えば「話す」冷蔵庫やオーブンの登場で、冷蔵庫は材料を確認し、オーブンは調理するレシピを選択します。 家電の寿命においても研究が進んでいます。インストールされているソフトウェアに機能が依存する場合は寿命を延ばすことが可能です。また消費効率の向上は寿命延長にも貢献します。 スターシェフのテクニックと技術並みの高度で多機能な保存と調理の機能が向上します。食品の栄養、食感、風味、色、香りを大切に維持し、温度、湿度、エネルギーのバランスを最適にする家電製品が登場します。 よりシンプルに、それでいて料理により情熱と興味を持つ消費者の経験が重視されます。キッチンで過ごす時間はダイナミックで楽しくソーシャルな時間です。レシピを共有したり、提案を受けたり、ソーシャルネットワーク上でコメントしたり、すべて同じプラットフォームから行うことができます。 もちろん外観も大切です。人間工学、素材、色、美しさ、クオリティ。それらは重要な要素で、あらゆる好みやニーズを満たす消費者向けの家電製品を提供するため、更なるデザインが求められています。

EuroCucina 2020 /エウロクチーナ 持続可能性、革新、感覚:キッチン業界が生む経済の循環

2020年2月12日 第23回エウロクチーナは4月21日から26日までロー・フィエラミラノにて開催されます。業界で最も重要で権威あるこの見本市は、イタリア国内外のトップ企業と出会え、現代の生活で最も人が集う空間の新しいトレンドを発見できる場です。 第23回エウロクチーナは、ホール9、11を軸としつつ、83の出展社はサローネ国際家具見本市のホールや、S.Project のホールにも出展スペースを拡大し、合計約20,000㎡を占有、キッチンメーカーが家具メーカーと空間を共有することでトータル・リビングを演出します。 この見本市の魅力は幅広い高品質の製品群を一堂に会し、現代のキッチンを発表するだけでなく、食の空間が今後どう進化するかをお見せします。 キッチン空間は社会的相互作用と個人的なニーズをより満たす理想的な空間として再認識されています。明らかに、合理性、機能性、技術革新、モダンなかたちを見る限り、この空間が現代の生活に適応されていて、消費を削減し、水、エネルギー、廃棄物のリサイクルを可能にする耐久性のある解決策とスマート・テクノロジーによって持続可能性が加速していることが見て取れます。 キッチンと他のスペースとの境界は曖昧になり続け、スペースはより流動的でハイブリッドに統合され、新しい重心となった現代のキッチンはソーシャルなアグリゲーターおよびディスペンサーとして不可欠な役割を果たしています。アイランド型はますます躍動感ある空間の中核を担い一見コンパクトに見えるブロックは必要に応じて多機能を装備した現代の家族団欒のテーブルと化します。(ここで昼食をとったり、人と会ったり、お喋りしたり、家事をしたり、また仕事もすることができます。) 自然な色彩のスペクトルに着想を得たミニマルな白黒の組み合わせから生まれる仕上げとニュアンスに注目です。マットと光沢が混ざり合いニュートラルなトーンと明るい色が交互に、時にはゴールドも現れます。 2020年のエウロクチーナは、柔軟性を持ち、モジュール式で、細部までカスタマイズ可能なソリューションを提供することで今日の多面的でダイナミックな社会を写す鏡となるでしょう。

第59回 Salone del Mobile.Milano ミラノサローネ国際家具見本市 「美をデザインする」

2020年2月12日 Salone del Mobile.Milano /ミラノサローネ国際家具見本市は、サステイナブルの概念と密接に繋がり見本市を成功に導いた企業、ブランド、デザイナーと本質的に結びつく新しいテーマ、「美」をマニフェストに新たに掲げます。 第59回 Salone del Mobile.Milano / ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)は、4月21日(火)から26日(日)までロー・フィエラミラノにて開催、マニフェストに新たに加わったテーマ、「美」がもたらす革新と革命を再認識します。毎年新しいデザインを考案し、あらゆる調和に取り組み、然るべき素材で形成して高度な持続可能性をもたらすことは「美」を追求することを意味します。ミラノサローネの主人公である出展企業やデザイナーは、誠実さと透明性を持って取り組み、世の中に変化をもたらす真の推進者となるよう努めています。 美と倫理に焦点を当てるミラノは世界中の投資家を魅了する国際都市であり、また若者にも愛される都市でもあります。なぜなら新しいものが過去の芸術や建築と共存しているからです。 ミラノサローネ代表 クラウディオ・ルーティ氏のコメント: 「2020年のミラノサローネは、家具企業の倫理的で高潔な取り組みにフォーカスを当てます。今日必要なのは、グローバルに持続可能なソリューションの探索をサポートするデザインに対する倫理的アプローチです。新しい世代の消費者は生活空間や仕事場において今まで以上に本質的な価値に興味を持つようになりました。多くの企業による環境と人々のウェルビーイング(幸福)に配慮した製品とシステムへの投資が多く見られます。より良い未来への推進力は『美』という言葉に要約されています。そしてこの言葉はミラノサローネのマニフェストに追加されます。美しさへの絶え間ない探求は、ミラノサローネが今後グローバルなリーダーシップを強化し将来のライフスタイルを提案できるようにするための基礎となるでしょう。」 2020年ミラノサローネは、クリエイター、デザイナー、ブランド及び企業の取り組みを紹介します。そして不況下に育った新しい世代が責任と高潔さを持って実りある生産を目指すことを期待します。 FLA Eventi社エマヌエレ・オルシーニ社長のコメント: 「サローネは今や正に機関としてのような役割を果たしており、開発、革新、持続可能性の未来を提案するスポークスマン的存在となっています。つまり広い意味で美を促進します。サーキュラー・エコノミー(循環型経済)の道を歩み始めた業界では既に多くの企業が取り組んでおり、数字がそれを証明しています。72%がリサイクル可能な材料の再利用に、67%が使用済み製品の正しい管理に投資し、49%が省エネに、37%が再生可能エネルギーの使用に取り組んでいます。それでもまだ十分とは言えません。今こそ声を大にして言う時です。持続可能性は企業の足だけでは歩けません。小企業なら尚更です。政府や各機関に、世界中のメード・イン・イタリーを取り扱う企業の支援を呼びかけます。迅速な財政措置が必要だからです。欧州は『グリーン・ニュー・ディール(Green New Deal)』に多額の資金を投資しており、2018年にはまだ実施していないサーキュラー・エコノミーに関する指令を承認しました。このような機会は逃してはなりません。」 2019年のイタリアの木工家具サプライチェーンの生産額は425億ユーロで、2018年と比べて0.6%増加しています。全体として家具のマクロシステムは276億を占め、2018年に比べて生産高が1.4%増加し、輸出は安定しています。 2020年ミラノサローネは2,200社以上の出展社と600人の35歳以下の若手デザイナーが参加します。 サローネ国際家具見本市、サローネ国際インテリア小物見本市、ワークプレイス3.0 では、あらゆるサステイナブルに配慮した製品群、高品質で計算し尽くされたカスタマイズ可能な美しい製品群を披露します。 現代社会の変化に適切に対応すべく、エウロクチーナは従来のホールをメインとしつつ、昨年のワークプレイス3.0の例に続き、サローネ国際家具見本市(サローネ・デル・モービレ)や昨年登場した他分野の製品を一堂に会する多次元空間、S.Project のホールにも新たに出展ブースを進出、リビングルームと空間を共有するスタイルを演出します。FTK (テクノロジー・フォー・ザ・キッチン)では、新しいタイプの家電が、効率的で効果的、持続可能なスマートキッチンに向けて、ビルドイン業界の時代を先駆ける新製品を披露します。 サローネ国際バスルーム見本市は、責任という言葉のもと、水とエネルギー消費の最適化のための最先端のソリューションをもたらします。 2019年にデビューし好評を博した S.Project が今年も帰ってきます。インテリアデザインの装飾と技術を見せる新しい展示エリアは、様々なジャンルを横断して紹介するだけでなく、ビジュアル、進化、テクノロジーを総合的に見せるエリアです。 約600人の若手デザイナーが主役の第23回サローネサテリテは「私たちの未来のためのデザイン ( Design for our Future…

マニフェスト 2020

ミラノの街に根ざした Salone del Mobile.Milano /ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)は、ミラノ市との相互関係をより強化し、更なる国際化を目指し、このデザインの街にいくつかのデザイン・プロジェクトを近い将来実現させます。 ミラノサローネのマニフェストの誕生は、ミラノへの愛情の証であり、ミラノで一緒に力を合わせて働く力を導くことを意図した宣言です。そしてこれはイベントとミラノ市のリーダーとしての役割を維持するだけでなく、反響、リソース、革新的なデザインを惹きつけるためでもあります。 なぜ、ミラノサローネは、他の見本市と違うのか。 【 感動 】 ミラノサローネは、つながり、創造性、革新のシステムです。一週間に、起業家、ジャーナリスト、知識人、批評家、デザイナー、建築家、クリエイター、ナレッジワーカー、美の愛好家など、ミラノに30万人以上の人々が集まり、毎年この一週間に再会します。ミラノサローネは「感動」の場、感動と興奮の場です。この世界が注目するイベントへの投資することで、建築家やデザイナーがサローネ準備に没頭できることを誇りとしています。プロジェクトは準備段階から感動があり、イベント主催者も、最高のステージを提供するために企業と一丸となって1年間フル回転しています。そのため、このイベントはもはや単なる見本市に留まらず、業界関係者はもとより、デザインに無関係な人々まで多くを魅了する唯一無二のイベントと化しています。今や誰もが一度は来たいと思うミラノサローネ。企業、クリエイター、トレンドハンターなどが、デザインや革新、生産、受注、それぞれに関わる人とのコンタクトを求めて訪れます。この現象が、ミラノサローネを通してデザイン-製品-品質-革新-都市-価値-の素晴らしい繋りを作り出し、このプロセスによって、新しいマニフェストの意図が構成されています。 【 企業 】 ミラノサローネは、クラシックからデザインまで、2,000社以上(内 30%は海外出展社)の企業が家具を発表する場。劇場のように見える煌びやかなスタンドの背後には、ブリンツァをはじめとするミラノ近郊から、ベネト、マルケ、トスカーナ、プーリア、更にはドイツ、フランス、ベルギー、アメリカ等、数多くの生産ネットワークが存在します。世界中の素晴らしい生産者から厳選された海外出展社もひしめき合う華やかな見本市の舞台には、生産ネットワークやシステムを地道に作り確固たる基盤を作り上げてきた、職人を抱える小さな、小さな企業も存在します。    ミラノサローネの成功は、その基盤となる生産システム − 12ヶ月ごとの革新的なプロセスと生産を可能にしてくれるシステム – によって成り立っています。ミラノサローネに出展する企業、またミラノサローネ自体の絶えず革新する能力に基づいています。歴史を守りながら、競争が激しいマーケットで常に前進し続けるには「革新」と「品質」だけが生き残れるキーワードです。ミラノサローネ自身も革新する必要があります。常に出展社と顧客サービスのモデルとなるよう、向上していく必要があります。 【 品質 】 今日、品質はサステイナブル=持続可能でなければなりません。これは、設計から開発、経済計画からマーケティングおよびコミュニケション・プロセス、アフターサービスまで、生産プロセスの全てを管理することを意味します。サステイナブルな品質は、段ボールの椅子や竹の葉のグラスと違う持続する品質です。サステイナブルなデザインは、基本的には「永遠の象徴」的なオブジェクトである製品の寿命を敢えて考慮に入れ、再利用の可能性を検討する新しい方法です。ますます循環経済の原則が取り入れられ、その単なる機能的側面を超え、共有と再利用のプロセスを考える環境に大きく注意を払うデザインです。デザインは、明日を見据えること。使用される素材だけでなく、製造プロセスも持続可能であること、そして何より国際品質基準を満たしていること、更には持続するデザインであることです。次回の国際トリエンナーレ博覧会では、デザインの持続可能性と本質的な品質が取り上げられますが、ミラノサローネでは、都心にある特別展示にて、自然と生活の関係を調査、屋外空間の性質を屋内空間に持ち込み、明日の住居を考えます。 【デザイン】 企業と共に、家具製造システムの成功を支えるデザイナーと建築家は、ミラノサローネと、彼らのクリエイティビティに信頼を得ている生産者たちにも経緯を払っています。ミラノサローネに出展したことでコンパッソ・ドーロ賞を受賞したデザイナーたちは、ドバイ、ニューヨーク、北京、ロンドン、シドニー、東京など世界各国で更に数々の賞を受賞しています。業界の恒例行事であるミラノサローネには、毎年世界中のクリエイターが新しい出会いを求めに、またはトレンドリサーチや新しいデザインの基礎を築きに集結します。ミラノサローネは、イベントの成功、ブランドの成長、街の発展に貢献した巨匠、建築家、デザイナーに敬意を払っています。そして今、ミラノサローネは、未来を見据えて新しいデザインと建築を考えるプロジェクトを進めています。物事を越えたデザイン、人を観察し、日常生活のちょっとした美に対する感動も見逃しません。ミラノは近年、高層建築などの建設が後を絶ちませんが、同時に歴史的建造物の再認識も忘れていません。ミラノサローネ期間中に限らず年間通して世界中から人々を受け入れ魅了し続けるための努力を惜しみません。 【 ネットワーキング 】 ネットワーキングとは、まず文化(ミラノサローネには160カ国以上から来場者が訪れます)、そして場所(ミラノサローネは街中でも特別展示を開催します)、更に経験と新しい形のホスピタリティを意味します。「シェア(共有)」はよく使われる言葉ですが、ミラノサローネがシェアするのは、ミラノ市との関係で、どちらにとっても切っても切れない縁なのです。ミラノサローネの一週間は情報関連からテクノロジー、食品産業まで、さまざまな分野の多国籍の企業が同じ空間に「共有」を求めて集います。多国籍の企業はミラノに来て、ミラノサローネで商品を発表します。なぜなら、ここでしか彼らのターゲットとなるクライアントに出会うことが出来ないからです。アイデア、ニーズ、経験を共有し、ネットワーキングを発展させることは、それぞれの技術、特異性、能力を互いに高め、ミラノサローネとミラノ市によい結果をもたらします。会期後には、ミラノに魅了された多くの企業がミラノに経済効果をもたらし相乗効果が生まれることを目的としています。 【 若者たち 】 ミラノサローネでは20年以上にわたり、世界のクリエイティブな若者の才能を育む展示、サローネサテリテを開催しています。サローネサテリテでは、未来のデザインを暗示するプロトタイプを展示します。参加デザイナーは、自己の作品を製品化する適切な企業を見つけることができたり、また逆に、新しいアイデアを求めて偵察にくる企業の目に留り製品化されたり、と、需要と供給が一致する唯一の場なのです。ミラノには、世界の中でも優れたデザインの学校や大学などがあり、多くの若者がデザインを学びに国内外からやってきます。そして自国へ戻る若者、またはイタリアから国外へ旅立つ若者は、イタリアで学んだ文化やスタイルを他国へ伝えます。ミラノは彼らとって、よく働き、誠実でダイナミックな存在です。 【…

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