Salone del Mobile.Milano Moscow 2019  

第15回 モスクワ・ミラノサローネ 2019.10.9 -12

Salone del Mobile.Milano Moscow (以下、モスクワ・ミラノサローネ)が今年もロシアの家具、インテリア市場のベンチマークとしてその地位を再確認しました。

Salone del Mobile.Milano (以下、ミラノサローネ)は、卓越性と高品質の名のもと109日~12日までモスクワのクロッカスエキスポ2にて、出展企業の革新的なコンテンツと製造価値を常に賞賛する海外の来場者に向けて開催されます。上海ミラノサローネはICE(イタリア大使館 貿易促進部) とイタリア大使館との長期パートナーシップを見据え、今年は展示面積を拡大し、マスタークラスやワークトーク、そしてロシアの新世代デザイナーが参加するモスクワ・サローネサテリテ、全てにおいて更に内容を充実させました。

19,542人の来場者数(2017年度比 9.1%増)と、報道関係者・メディア来者数 32.3%の増加を記録した前回の成功は、ミラノにおける経験と革新を15年間モスクワへ持ち込んだサローネの国際舞台におけるコミットメントの強さを再確認させました。

ミラノサローネ代表、クラウディオ・ルーティ氏コメント:

「モスクワ・ミラノサローネは今年で15年目を迎え、我々は引き続き戦略的な市場に関心を向けています。この重要なイベントは世の中の急速な変化との対話を強化し、回復への一歩を踏み出した兆候を示しています。バイヤー、代理店、流通業者、建築家、デザイナーなど、誰もがイタリア製品に強い関心を示しています。ミラノサローネはイタリア企業とモスクワとのより大きな交流が、より良いものになると信じています。我々の目的はまた、ミラノへ来るのが難しいロシアの地方の業界関係者に我々の存在と製品をより知ってもらうことでもあります。今回は遠方からサローネの新製品と革新に注意を払う厳選された市場も対象にしています。我々の任務はミラノサローネというブランドを継続して世界にその卓越性と品質を保証することです。」

イタリアはロシアの主要サプライヤーであり、2017年の多少の減少(- 6.4%)にもかかわらず、2018年の輸出34100万ユーロを占めました。2019年の最初の6か月間、ロシア市場へのイタリアの家具および照明マクロセクターの輸出は19900万ユーロ以上に増加しロシアは8位に上昇、フランス、ドイツ、アメリカ、イギリス、スイス、スペイン、中国に続きました。2018年は若干減少(- 2.9%)しましたが、回復の暫定的な兆候を示しました。イタリア製品に最大の関心を寄せているセクターは依然としてハイエンド市場セグメントに集中しており、一方、中国は主要な中間市場および成長する高級市場の競争相手となっています。ロシアで活躍する建築家やインテリアデザイナーの数に注目が集まっているほか、情報の広がりや国内および国際的なトレンドが注目を集めており、それらはますますロシアの人々に影響を与えています。

ミラノサローネ運営会社 FLA Eventiエマヌエーレ・オルシーニ社長 コメント:

「モスクワ・ミラノサローネは、強力な政治的緊張に満ちた国際的な文脈において、また深い文化的および財政的な結びつきによって結ばれた2国間の対話の重要な役割を担っています。見本市開催中に、出展企業はロシアのパートナーおよび旧ソビエト諸国の貿易相手との関係を強化し、統合することができます。これにより、イタリアの輸出部門は2020~2022年の2年間で 4.5%増の回復が予想されます。イタリア大使館 貿易促進部 ICEのこのイベントへの支援は、Made in Italyにますます魅了するロシア市場で活躍するイタリア企業への確固たる支援の証でもあります。情報の普及と国際的なトレンドにより品質を求める一般の声が高まったお陰です。」

イタリアの家具業界とメード・イン・イタリーのロシア市場への強いアピールは、2019年4月のミラノサローネのロシアからの来場者数が、中国に次ぐ第2位の15,639を記録したことにも表れてています。また旧ソビエト連邦から142人ものジャーナリストが来場しました。

2019年モスクワ・ミラノサローネにはイタリアのトップ企業240が大きな期待を持ってホール78に展示、ロシア市場と旧ソ連のポジションと戦略を統合し今や見逃せないイベントとなっています。旧ソビエト共和国では、クラシックからデザイン、ラグジュアリー家具までクオリティーの高い製品への関心が高まっています。

モスクワ・ミラノサローネは、デザイン、企画、ライフスタイルのバランスがとれた新しい製品を常に探しているディーラー、専門家、マスコミ、ファン、ミレニアル世代、そしてすべての人々の基準点となっています。家具から布張り、照明システム、キッチン、ビルトイン家電、オフィス、アクセサリー、バスルーム、テキスタイルに至るまで、膨大な数の出展品のおかげで、このイベントはロシア市場で質の良い家具の唯一のプラットフォームであると認識され、多くの来場者の期待が向けられています。

モスクワ・ミラノサローネとのパートナーシップのおかげで、ICE(イタリア大使館 貿易促進部)は、ベラルーシ、アルメニア、ジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンとロシア連邦の29の都市から選ばれた161人のバイヤー、オペレーター、ディストリビューター、建築家、インテリアデザイナーの代表団を招き入れ、5500回以上のB2Bミーティングに加えて、企業訪問のパックプログラムが準備されています。

ICE(イタリア大使館貿易促進部)カルロ・フェッロ社長のコメント:

「2013年にオーダーが減速し始めてからロシア市場はイタリアの企業にとって優先課題となってきました。コミットメントを強化している今年はビジネスにおいて重要なチャレンジの年です。イタリアはロシアにおけるハイエンドのサプライアーの1つとして存在し続けます。ミラノサローネは出展社のデザイン、革新、研究が、メード・イン・イタリーの卓越性を最大限に表現しています。」

今年で第15を迎えるモスクワ・サローネサテリテでは、参加デザイナーが出展企業とコンタクトを取れる機会を提供します。ロシアと旧ソ連の優れたデザイン学校のトップデザイナーを目指す学生の中から選ばれた46人の才能ある若者が、デザイン、機能、外見のバランスがとれた多種多様な作品を展示します。今年のテーマは4月のミラノと同じく「FOOD as DESIGN OBJECT」です。食品業界とデザイン界との関わり方についての議論もロシアで開かれます。2019モスクワ・サローネサテリテ・アワードは10月11日(金) 11:00 に開催され上位3位が受賞、受賞者は2020年4月21日(火)~26日(日)までミラノで開催されるサローネサテリテに招待されます。

モスクワ・ミラノサローネは単なるビジネスの場ではありません。非常に人気のある教訓的なイベントを開催し、知識とビジョンを交換し共有するための場でもあります。マスタークラスは、イタリアの有名な建築家やデザイナーとの対話の場です。DesignChat.comCEO兼創設者であるEugenia Mikulinaが司会する今年のスピーカーは、アルベルト&フランチェスコ・メダ(10月9日 14:00)、フランチェスコ・フレーザ / Piuarch(10月10日 13:30)、およびカルロ・コロンボ(10月11日 13:30)。彼らの共通点は、デザインと建築、創造性、革新的で独特のアプローチに対する大きな情熱であり、彼らは自身の国際部隊におけるデザインの経験について議論します。

最後に、待望の第3回ワークトーク(10月11日 15:30)は、アトリエ・インテリア・スタジオ(エルデコ の2019 ロシア・インテリアデザイン・スタジオ・トップ200に入る) の創設者であるマリーナ・ブラギンスカヤが登壇します。マリーナ・ブラギンスカヤは、現代のロシアのデザインがどのように進化し、育まれ、販売されているかについて話します。

ミラノサローネ 2019の機関パートナーであるインテーザ・サンパオロ・グループは、このイベントがイタリアの中小企業の海外進出を支援する希少な機会であると確信し、モスクワにおけるデザインのサポートを継続しています。

Press info: Yuki Yamamoto 山本幸 [email protected]

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