ミラノサローネの文化イベント総合プログラムです。
特別展
Robert Wilson. Mother
ロバート・ウィルソン「マザー」
ロンダニーニのピエタ美術館 – スフォルツェスコ城
企画:フランコ・ラエラ
プロダクション:チェンジ・パフォーミング・アーツ
ミラノ市|文化庁とのコラボレーションによるミラノサローネ国際家具見本市の特別展
入場:予約制。
チケット予約
4月6日はミラノ・アート・ウィークのため入場無料。
午前10時~午後5時30分(最終入場は午後5時)。月曜休館
Es Devlin. Library of Light
エス・デブリン光の図書館
4月7日~21日
Pinacoteca di Brera – Cortile d’Onore(ブレラ美術館 -名誉の中庭)
コラボレーション:ブレラ美術館とラ・グランデ・ブレラ
企画:ミラノサローネ国際家具見本市
協力:フェルトリネッリ
入場無料 – 午前9時 – 午後9時
Paolo Sorrentino. La dolce attesa
パオロ・ソレンティーノ「甘い期待」
4月8日-13日
ロー・フィエラミラノ- Hall 22-24
入場:予約制
Pierre–Yves Rochon. Villa Héritage
ピエール=イヴ・ロション「ヴィラ・エリタージュ」
4月8日~13日
ロー・フィエラミラノ- A Luxury Way – Hall 13-15
The Euroluce International Lighting Forum
| エウロルーチェ国際照明フォーラム
Conversations about Next Perspectives
|次なる展望についての対話
Light for Life. Light for Spaces
期間:4月10日(木) −11日(金)
場所:The Forest of Space Arena (空間の森アリーナ)藤本壮介設計
エウロルーチェ Hall 2、ロー・フィエラミラノ
ディレクション:アンナリーザ・ロッソ、APILコラボレーション
4月10日(木)
「Light for Life(生活のための光)」
モデレーター: Ed Stocker(エド・ストッカー)、モノクル誌ヨーロッパ担当編集者
10.15 am ご挨拶
Maria Porro(マリア・ポッロ) ミラノサローネ国際家具見本市代表
Carlo Urbinati(カルロ・ウルビナーティ)イタリア家具工業連盟 照明部門代表
◾️マスタークラス
10.30 am (英語)
タイトル:「Sunlighted(太陽の光を浴びて)」
登壇者:Marjan van Aubel(マルヤン・ファン・オーベル)、ソーラーデザイナー
11.15 am(イタリア語・英語同時通訳あり)
タイトル:「Nutrirsi di luce (Nourish Oneself with Light/光で自身を養う)」
登壇者:Stefano Mancuso(ステファノ・マンクーゾ)、 植物神経生物学の創始者 フィレンツェ大学 国際植物神経生物学研究所 (LINV) 所長
12.15 pm(英語)
タイトル:「Creativity and the Transformative Power of Design( 創造性とデザインの変革力)」
登壇者:Robert Wilson(ロバート・ウィルソン)、アーティスト
Maria Porro(マリア・ポッロ)、ミラノサローネ代表
◾️ラウンドテーブル
2.00 pm(英語)
Nicholas Belfield(ニコラス・ベルフィールド)、dpaライティング・コンサルタント・パートナー
Piero Benvenuti(ピエロ・ベンヴェヌーティ)、パドヴァ大学天体物理学名誉教授
Rogier van der Heide(ロジェ・ファン・デル・ハイデ)、照明デザイナー
Shelley James(シェリー・ジェームズ)、照明戦略コンサルタント、Age of Light Innovations創設者
Manuel Spitschan(マニュエル・スピッチャン)、マックス・プランク生物サイバネティクス研究所 研究グループリーダー、ミュンヘン工科大学 時間生物学・健康学 准教授
◾️ワークショップ
3.45 pm(英語・招待のみ)
タイトル:「Transparency, Flexibility and Sustainability(透明性、柔軟性、持続可能性)」
登壇者:Adrien de Lassence(アドリアン・ド・ラサンス)、藤本壮介アトリエ・パリ アソシエイトディレクター
4月11日(金)
「Light for Spaces (空間のための光)」
モデレーター: Ed Stocker(エド・ストッカー)、モノクル誌ヨーロッパ担当編集者
10.15 am ご挨拶
Maria Porro(マリア・ポッロ) ミラノサローネ国際家具見本市代表
Carlo Urbinati(カルロ・ウルビナティ)イタリア家具工業連盟 照明部門代表
◾️マスタークラス
10.30 am (英語)
タイトル:「The Role of Light and Shadow in Architecture(建築における光と影の役割)」
登壇者:面出薫、照明デザイナー
11.15 am (フランス語・英語同時通訳あり)
タイトル:「LIGHT. An Instrument of Life and Revelation (光 – 生命と啓示の道具 )」
登壇者:Patrick Rimoux(パトリック・リムー)、光の彫刻家
12.15 pm(英語)
タイトル:Uniting People through Light and Motion(光と動きで人々を結びつける)
登壇者:Lonneke Gordijn(ロンネケ・ゴルダイン)、アーティスト、DRIFT共同創設者
◾️ラウンドテーブル
2.00 pm(英語)
Susanna Antico(スザンナ・アンティーコ) 、建築家、照明デザイナー
Hervé Descottes(エルヴェ・デコット)、照明デザイナー、L’Observatoire International創設者
Mariel Fuentes(マリエル・フエンテス)、 照明デザイナー、MMAS Lighting共同設立者
Tim Ingold(ティム・インゴールド)、アバディーン大学社会人類学名誉教授
Elisa Orlanski Ours(エリサ・オルランスキー・オールス)、コーコラン・サンシャイン・マーケティング・グループ最高企画・デザイン責任者
Carla Wilkins(カルラ・ウィルキンス)、IALD次期会長、リヒトヴィジョン・デザイン・シニアパートナー
◾️ワークショップ
3.45 pm(英語・招待のみ)
タイトル:「Temporary Light in Permanent Space: (恒久的な空間における一時的な光)
Creative Lighting Solutions for Museums and Exhibitions
(博物館と展覧会のための創造的な照明ソリューション)」
登壇者:A.J. Weissbard (A.J.ワイスバード)、照明デザイナー
Euroluce Exhibitor’s Workshops
エウロルーチェ出展者ワークショップ
見本市では、4つの毎年開催見本市が開催されています:
サローネ国際家具見本市、サローネ国際インテリア小物見本市、Workplace 3.0、S.Project
4月8日(火)
11.15 am (英語)
チェコの照明ブランドは、ガラス工房で生産される廃棄物の破片を再利用した革新的な素材を発表。
Václav Mlynář 、クリエイティブ・ディレクター Bomma
キュレーション:Bomma
12.15 pm(英語)
光が人生をつくる 建築スタジオ、メスーラ
Till Armbrüster リヒト・クンスト・リヒト製品デザイン部長
Naiara Caballero:照明デザイナー兼LKLデザイン・ハブ・バルセロナ代表
Jaume Ramírez、プロダクトデザイナー :
キュレーション:Marset
2.30 pm(英語)
Dare to Shine:ホスピタリティ&プライベート空間における光の可能性を解き放つ
Alex Romero、スペイン/ポルトガル・セールスマネージャー
キュレーション:AQForm
3.30 pm(英語)
現代建築における拡散光面の利用 フォリオ社
Alessio Cavezzan、セールス・ディレクター :
キュレーション:Cifralluminio
4月9日(水)
10.15 am(英語)
長寿のためのデザイン: 革新、精密さ、持続可能性
James Bassant:共同創立者兼チーフ・デザイナー
キュレーション:Astro Lighting
11.15 am(英語)
持続可能性への道を照らす – 照明産業における循環型変化
David Einsiedler(ダヴィッド・アインシドラー)ミッドガルドCEO
Stefan Diez(ステファン・ディーツ)、デザイナー
キュレーション:Midgard
12.15 pm(英語)
インテリアデザインにおける発光面の装飾
Alessio Cavezzan、Folioセールスディレクター
キュレーション Folio
2.30 pm(英語)
音響照明の未来: Luxxboxの革新と公共空間におけるウェルネスの推進
Jason Bird、Luxxbox マネージング・クリエイティヴディレクター
キュレーション:Panzeri
4.30 pm(英語)
光は重要、しかし我々は?
Andrea Hartranft IALD前会長
Giorgia Bruseminiイタリア照明女性大使
Alvaro Coello de Portugal(APDI会長) Akari-Lisa Ishii(ACE副会長) Patrizia Stella De Masi(AILD会長) Barbora Nacarova(APIL理事
キュレーション:APIL(イタリア照明デザイナー協会)
Drafting Futures.|未来を描く
Conversations about Next Perspectives|次なる展望についての対話
期間:4月8日(火) – 12日(土)場所:ロー、フィエラミラノ Hall 14 – Drafting Futuresアリーナ Formafantasma(フォルマファンタズマ)設計キュレーション:Annalisa Rosso (アンナリーザ・ロッソ)
◾️TALKS(トーク)
4月8日(火)
2.30 pm(英語)
登壇者:Es Devlin(エス・デヴリン)、アーティスト
対談者:Sarah Douglas(サラ・ダグラス)コンサルタント、アドバイザー、デザインエージェント
4月9日(水)
11 am(英語)
登壇者:Valeria Segovia(ヴァレリア・セゴヴィア)、ゲンスラーロンドンのプリンシパル、デザインディレクター
対談者:Massimo De Conti(マッシモ・デ・コンティ)建築家、ジャーナリスト
4月10日(木)
11 am(英語)
Bjarke Ingels(ビャルケ・インゲルス)建築家、ビャルケ・インゲスル・グループ創設者 兼 クリエイティブ・パートナー
対談者:Oliva Sartogo(オリヴァ・サルトゴ)VIV Arts共同創設者兼建築家
4月11日(金)
11 am(英語)
登壇者:Lesley Lokko(レズリー・ロッコ)アフリカ未来研究所(AFI)の創設者
対談者: Manuela Lucà-Dazio(マヌエラ・ルカ=ダジオ)プリツカー建築賞エグゼクティブ・ディレクター
4月12日(土)
11 am(イタリア語・英語同意通訳あり)
登壇者:Paolo Sorrentino(パオロ・ソレンティーノ)オスカー受賞監督
対談者: Antonio Monda(アントニオ・モンダ)ジャーナリスト
◾️ラウンドテーブル
4月9日(水)
2.30 pm(イタリア語)
テーマ:世界の卓越した製造業とイタリアンスタイル:国際市場における成長のための経験を比較する
企画:インテーザ・サンパオロ銀行
Stefania Trenti、インテーザ・サンパオロ産業・地域経済調査部長
Fiorenzo Bandecchi、ヨットライン・アレドマーレ1618パートナー兼CEO
Alexander M. Bellman、建築家
Maurizio Riva、Riva1920オーナー
Anna Roscio、エグゼクティブ営業・マーケティング部長、
Giusi Legrenzi、ジャーナリスト RTL 102.5
4月9日(水)
4 pm(英語)
テーマ:デザインのビジネス: 貿易、電子商取引、流通に関するグローバルな視点
Mohammed Habbas Al Mutairi(モハメッド・ハバス・アル・ムタイリ)ギャラリーデザインオーナー、ジェネラルマネージャー
Nivangi Davda(ニヴァンギ・ダヴダ)、JSWリアルティ・インテリアデザイン部長
Dawei Wang(ダウェイ・ワン)デイヴィッド・ワン・クラシック・リヴィング・グループ創設者兼社長
Gilles Massé(ジル・マッセ)デザイン・キュレーター、WallpaperStore*, Frankbros, The Level Group
Claudio Spotti(クラウディオ・スポッティ) Spotti Milano
Stephan Weishaupt(ステファン・ヴァイスハウプト)ヴァイスハウプト・デザイン・グループ創設者
モデレーター: Anne-France Berthelon(アンヌ=フランス・ベルテロン)ジャーナリスト、クリエイティブ・コンサルタント
4月10日(木)
4 pm(英語)
テーマ:ホスピタリティのビジネス デザインと機能性の融合
Pierre-Yves Rochon(ピエール=イヴ・ロション)PYR創設者 兼 グローバル・デザイン・ディレクター
Elisa Orlanski Ours(エリサ・オルランスキー・アワーズ)米不動産仲介会社コーコラン・サンシャイン・マーケティング・
グループ最高プランニング設計責任者
Andrea Obertello (アンドレア・オベルテッロ)フォーシーズンズ・ホテル・ミラノ総支配人
Dino Michael (ディノ・マイケル)Hilton Luxury Brands上級副社長 (SVP) 兼グローバル・ヘッド
モデレーター :Christele Harrouk (クリステル・ハルーク)ArchDaily(アーキデイリー) 編集長
SaloneSatellite
SaloneSatellite Arena
サローネサテリテ・アリーナ Hall 7
第14回サローネサテリテアワード授賞式
4月9日(水) 15:00
TALK
4月10日(木) 15:00
ロバート・ウィルソンがサローネサテリテ2025の若手デザイナーを訪問
挨拶 :Robert Wilson(ロバート・ウィルソン)アーティスト
4月10日(木) 15:30
Beauty: made by humans for humans
登壇者:Alberto Cavelli (アルベルト・カヴァッリ)コローニ芸術財団総監督、HOMO FABER 総合キュレーター
“Homo Faber. Crafting a more human future”
Salone for Love Design®
Arena Drafting Futures : Formafantasma 設計 ロー・フィエラミラノ、Hall 14
4月12日(土)
12.30 pm
国際オークションのプレゼンテーション
AIRC基金の支援
参加企業: Arper, Artemide, Bosa, Edra, Kartell, Magis, Martinelli Luce, Porro, Venini, Visionnaire.
In the City (ミラノ市内イベント)
Talks. Library of Light
キュレーション:Annalisa Rosso (アンナリーザ・ロッソ)
場所:Pinacoteca di Brera – Cortile d’Onore (ブレラ美術館 – 名誉の中庭)
4月8日(火)
7 pm (英語)
タイトル:インドの芸術を織る
スピーカー: Vinita Chaitanya(ヴィニータ・チャイタニア)インテリアデザイナー、Prism創設者
Urmila Chakraborty(ウルミラ・チャクラボルティ)作家、パタチトラ民芸品専門家
Malika Verma(マリカ・ヴェルマ)、Border&Fall創設者
モデレーター:Cristina Kiran Piotti(クリスティーナ・キラン・ピオッティ) イタリア系インド人ジャーナリスト、コンサルタント
4月9日(水)
7 pm (イタリア語)
タイトル:C’era una volta il corpo (Once Upon a Time There Was the Body)
Walter Siti(ヴァルテル・シティ)、作家、文芸評論家、エッセイスト
キュレーター:Feltrinelli
4月17日(木)
6 pm (イタリア語)
タイトル:Thought for Humans. (人間のための思考)
スピーカー:Matilde Cassani(マティルデ・カッサーニ)、アーティスト、デザイナー
Luca Cipelletti(ルカ・チペレッティ)、建築家、博物館設計家
Margherita Palli(マルゲリータ・パッリ)、 セットデザイナー
モデレーター: Annalisa Rosso(アンナリーザ・ロッソ)、ミラノサローネ エディトリアルディレクター兼文化イベントアドバイザー
Design Kiosk(デザインキオスク)

Piazza della Scala
Project curated by DWA-Design Studio
Editorial selection by Corraini Edizioni
©Salone del Mobile.Milano
4月1日- 13日 10 am – 7 pm
スカラ座広場
Corraini Edizioni監修によるセレクション DWA-Design Studioによるデザイン
4月1日(火) 6.30 pm(イタリア語)
Piero Lissoni(ピエロ・リッソーニ)とSerena Scarpello(セレーナ・スカルペッロ)の対談
4月3日(木) 6.00 pm(イタリア語)
Federica Biasi(フェデリーカ・ビアージ)とセレーナ・スカルペッロの対談
4月5日(土) 6.30 pm(イタリア語)
Alessandro Valenti(アレッサンドロ・ヴァレンティ)とGiulia Ricci(ジュリア・リッチ)の対談
4月7日(月) 6.30 pm(イタリア語)
Aldo Cibic(アルド・チビチ)と セレーナ・スカルペッロの対談
4月10日(木) 6.30 pm(英語)
Stephen Burks(スティーヴン・バークス)、Malika Leiper(マリカ・レイパー)とセレーナ・スカルペッロの対談
4月11日(金) 6.30 pm(イタリア語)
Olimpia Zagnoli(オリンピア・ザニョーリ)とPietro Corraini(ピエトロ・コライーニ)の対談
Vernissage (ヴェルニサージュ)
写真展 Via Dante
3月25日 – 4月15日 24時間オープン
協力:FLA Plus、FederlegnoArredo (イタリア家具工業連盟)
Paolo Sorrentino. La dolce attesa.
パオロ・ソレンティーノ 「甘い期待」

Fiera Milano, Rho – Pavs. 22-24
Salone del Mobile.Milano 2025
©Margherita Palli
舞台美術家のMargherita Palli(マルゲリータ・パッリ)とMax Casacci(マックス・カサッチ)のサウンドスケープに支えられ、アカデミー賞受賞監督は普遍的な感情である「待つこと」に敬意を表している。幕間ではなく、人生で最も深刻な時間。心臓の鼓動が刻む、隠された、神秘的な時間。
パオロ・ソレンティーノ監督による2025年サローネのためのインスタレーション・プロジェクト、「La dolce attesa (甘い期待)」(Hall 22-24)は、空間を中途半端な感情の場へと変貌させる体験であり、視覚と音響による暗示が宙吊りな中で、2つの言葉(イタリア語)の境界線上で戯れます。そのひとつは「attendere(待つ)」ことで、立ち止まるという意味ではない。視線を移すこと、向かうこと。 逃げずに追い求めること。そしてもうひとつは、性急で厳格な「aspettare(待つ)」。それは私たちを不安にさせます。緊張して足を叩き、時計を気にし、過ぎ去ることのない時間。「aspettare(待つ)は焦りの心理状態。一方、「attendere(待つ)」とは次元が違い、物事が起こりうる場所、移り変わりの時。これが(おそらく)監督が 「dolce(甘い) 」と表現する理由でしょう。待つことは受動的ではなく、ゆっくりと、そして豊饒で、孵卵器のようなもの。それには時間が必要。混沌とした状態、つまり診療所で待っているときの私たちの外側と内側の混沌を、認識できるものに変える時間。すぐにではなく、時が来ればいい。その部屋の空虚さの中にいる方法を知らなければならない。つまり、その空間がどのようにデザインされ、創造されるかで、すべてが変わるということなのです。
パオロ・ソレンティーノによる説明
「『La dolce attesa (甘い期待)』 では、診察を待つことについて話しています。宙吊りになった時間のようなもの。私たちは宙吊りのままです。静止し、緊張し、神経質になる。そして苦悩する。そして待合室は、これまで考えられてきたように、その苦悩を増幅させるだけです。白い壁、座り心地の悪い椅子、数字が点滅するモニター、不機嫌な従業員の間で、あなたはスマートフォンに夢中になってしまう。それなら、私たちは待つことを見直すべきなのかもしれない。騙す。旅をして、漠然とした催眠術にかかったように旅に没頭する。そうすれば、待つことが苦痛でなくなるかもしれません。それは何か別のものになるから。私たちの待合室は、何か別のものを目指しています。じっと座っていることを強制するのではなく、自由にさせてくれる。私たちが子供だった頃のように、安心させてくれる乗り物に乗ってちょっとした旅をする。大人になると、揺り木馬は貝殻のような肘掛け椅子になり、まるで母親の子宮のよう。不満げなサラリーマンに代わって、平穏の観念を和らげてくれる男女がいて、あなたに微笑みかけ、父親のように撫でる方法を知っている。あなたの視線は、鼓動が続くと仮定すれば、私たちの命を長らえることができる唯一の要素を隠し、歪めているすりガラスのごちゃまぜに引き寄せられる。これが心臓。隠され、神秘的で、半透明だが、それでもそこに存在し、すべてがまだ終わっていないことを思い出させてくれます」
スピードと 「今すぐ欲しい 」時代の中で、待つという感覚を再発見することは、自分自身を観察し、耳を傾ける機会をつかむことによって、それに対処することです。待つことは、夜明け前の瞬間のようなもの。この暗闇を埋めるために、パオロ・ソレンティーノはMargherita Palli(マルゲリータ・パッリ)を選びました。彼女は40年のキャリアを持ち、Luca Ronconi(ルカ・ロンコーニ)、Liliana Cavani(リリアーナ・カヴァーニ)、Mario Martone(マリオ・マルトーネ)、Alexander Sokurov(アレクサンドル・ソクーロフ) などの監督や、Yang Jiang(ヤン・ジアン)、Daniel Ezralow(ダニエル・エズラロウ)などの振付家とのコラボレーションを数多く手がけています。監督と初めて会ったときは、何を期待していいのか見当もつかなかったといいます: 「私は舞台装置デザイナーで、オペラ、散文、展覧会、イベントの仕事をしています。コラボレーターのMarco Cristini(マルコ・クリスティーニ)と一緒にソレンティーノの到着を待っていました。ソレンティーノは、ほんの少しの言葉で、しかし的確なアイデアを持って、私たちに「彼の」待ち時間について話し、より優しくなるような場所と、ハートを隠した万華鏡を考えてほしいと頼みました。彼が去った後、私はいつものようにオペラの舞台美術を創り続けようと思いました。儚い建造物の中を、方向感覚を持ち、サイン、シンボル、意味に注意を払い、要求を尊重しながら移動する。劇場は大きな空間で、一般的には街の真ん中にあり、大きな劇場はオペラハウスと呼ばれ、小さな劇場は「La dolce attesa(甘い期待)」と呼ばれ、ロー・フィエラミラノのパビリオンの中にある・・・
待ち時間が宙吊りの空間であるならば、音はそのリズムを刻みながら空間を満たすことができなければなません。そのために、パオロ・ソレンティーノはMax Casacci(マックス・カサッチ)に、その流れを示す音の布を作ることを託しました。その根底にある脈打つビートは、インスタレーションの没入体験に寄り添い、威圧感を与えることなく、体験者の呼吸そのものに浸透します。ミュージシャン、プロデューサー、サウンド・エンジニアであるカサッチは、イタリアの音楽シーンで最も影響力のあるバンドのひとつ、Subsonica(スブソニカ)の創設者兼ギタリストとして知られています。彼のサウンド・リサーチは、伝統的な音楽の枠を超え、環境音を実験し、日常生活を作曲に変えてきました。最近ではMichelangelo Pistoletto(ミケランジェロ・ピストレット)とコラボレーションし、ビエッラの水の音を利用したサウンド作品 『Watermemories』 を制作。イタリアで最も重要なロック・フェスティバルのひとつであるトラフィック・トリノ・フリー・フェスティバルのディレクターを務め、イタリア音楽賞やMTVヨーロッパ音楽賞の最優秀イタリア人アーティスト賞など、キャリアにおいて数々の賞を受賞。彼が 『La dolce attesa』のために創り上げたサウンドは、待ち時間のように振動し、膨張し、収縮する存在感です。カサッチは、来場者を包み込み、待ち時間の緊張と魔法を呼び起こす音響風景を作り上げました。「楽器を使わない音楽は、海の音と歌、森の音、風の息づかい、クリスタルの透明感だけを使って、待つことのリズムに浸る」と彼は言います。待つことは沈黙ではなく、水面下で脈打つ内なるリズム。そしてこの催眠術のようなめくるめく旅の中で、カサッチの音は時の流れの隠れたビートとなり、新鮮な耳と新鮮な心で待つことに耳を傾けることを教えてくれます。
Paolo Sorrentino. La dolce attesa
パオロ・ソレンティーノ「甘い期待」
2025年4月8日 – 13日
ミラノサローネ国際家具見本市
ロー・フェイラミラノ– Hall 22-24
併催文化プログラム:ロバート・ウィルソン「Mother(マザー)」

Museo della Pietà Rondanini
Castello Sforzesco
Salone del Mobile.Milano 2025
©Luciano Romano
エウロルーチェの年、ミラノサローネのオープニングを飾るのはロバート・ウィルソン。4月6日から、ミラノ・アート・ウィークとの理想的な橋渡しとなるロンダニーニのピエタ美術館(スフォルツェスコ城)にて、この有名なアメリカ人アーティストが、アルヴォ・ペルトの音楽に合わせて、未完のミケランジェロ最後の傑作と対話します(ミラノ市文化局とのコラボレーション、5月18日まで)。
チケット予約 (英語)


