レフトロフト/Leftloft と ジオ・パストーリ/Gio Pastori による
ミラノサローネ・コミュニケーションキャンペーン発表!

私たちの時代には、デザインはあらゆるところに存在し、見て、住んで、楽しみ、利用し、リサイクルすることができます。

レフトロフトの共同設立者でありクリエイティブ・ディレクターのデヴィッド・パスクアーリは、「デザインの分類法を整理する必要性を感じていました。」と語ります。「それは、ほとんど百科事典的なアプローチを通して、デザインの基本的な音素に新しい光を当て、その音、意味、形、順序によって定義し、明確にし、表現し、物語るという、穏やかで皮肉な秩序です」

逆説的ですが、現代的でありながら、何よりも身近で普遍的な語彙をモデル化するために、グラフィックが単なる広告を圧倒し、芸術的感覚が商業的感覚を上回り、デザインがプロジェクトに近かった時代の原点に立ち返ったのです。ミラノのデザインシステムを支えてきたミラノサローネの主役たちを原型となるアイコンで表現する、新しいデザインのABCという構想が生まれました。ブルーノ・ムナーリ/Bruno Munariの 『アルファベットの本/ALFABETIERE』 は、意外性があり、退屈せず、シンプルで独創的、絶対的なフォルムで構成され、単純化と統合のコンセプトに結びつき、光と純粋で強烈なニュアンスによって躍動しています。

2023年ミラノサローネのコミュニケーションキャンペーンでは、アルファベット1文字に1枚、それぞれオブジェや家具が描かれた合計26枚の色鮮やかなポスターで、「あなたはデザインを話せますか?/Do you speak Design?という見出しが、見る人に直接問いかけます。Aはアームチェア、Bは本棚、Cはチェア…と、ビジュアルと文字をスクロールしていくと、自然と答えが浮かんでくるのです。

コンセプトが決まれば、あとはメッセージを「アニメーション化」し、このアルファベットのデザインに色をつけていくだけです。ジオ・パストーリの直感、感性、才能が発揮されたのは、まさにこの段階だったのです。1989年生まれのパストーリは、奇しくも(あるいはそうでなくとも)、主にデジタルではなく、紙とハサミを使って作品を制作しており、ペーパーカットの技法が彼の特徴となっています。彼は、切り、分け、縫い、並べ、糊付けして、不完全な中に幾何学的な、陽気で洒落た、軽いフレスコ画のような、それでいて常に鋭敏で知的なコラージュを作り出します。彼は、普遍的な形やデザインの原型を、サローネのイベントのように、ユニークでダイナミック、新鮮で新しくエネルギッシュな装いで描くよう依頼されたのです。

ジオ・パストーリは次のように語っています:

「オブジェのABCを描くことは、ミラノや世界中の人々が流行やブランドに左右されずに、モノの読み方を学び直し、その魂を見つめてもらうための方法なのです。サローネのエッセンスであるオブジェにスポットライトを当てる、という、一見シンプルな依頼が、レフトロフトを通じてサローネから届いたのです。それを実現するために、明るい色の組み合わせを選び、時には被写体への直接的なフォーカスを妨げるようなこともしました。本質的な線と控え目なボリュームが、夢のような浮遊感の中に挿入され、誤った視点と思わぬ軸線によって決定されるのです」

「デザインは、世界のあらゆる文化に共通する言語であり、したがって普遍的なものである、というのが、新しいミラノサローネのキャンペーンを支えるコンセプトです。一方ではデザインの原型に注意を向け、他方では、その週にミラノに集まる何十万人もの人々が話す、デザインという普遍的言語に基づいた対話と文化の融合の重要性を示唆しています。サローネは、アルファベットのように、繋がりと機会のシステムであり、エネルギー、ポジティブさ、熱意、企業精神といった感情を伝達するものであり、ジオ・パストーリがサローネのために新たに作り上げたポップで現代的なコラージュは、これらの感情を瞬時に、力強く伝達してくれます」とミラノサローネ代表、マリア・ポッロ氏は述べています。

このコミュニケーションキャンペーンは、日刊紙や定期刊行物、ウェブやデジタル世界のバナー、ソーシャルネットワーク、屋外ポスターなどで、具体的かつ大規模に展開される予定です。26枚のキャンペーンポスターは少しずつ公開され、海外ではすでに展開が始まっており、イタリアでも数週間のうちに開始される予定です。

詳細は追ってお知らせします。ご期待ください!Stay tuned!

ジオ・パストーリ/ GIO PASTORI

ジオ・パストーリは1989年にミラノに生まれ、ミラノを拠点に活動。アートとデザインを学び、イラストレーションを専門とする。コラージュの技法を用い、無地の紙をデザインにとらわれずに刃を鉛筆のように使って自由に切り取る。力強い形式と色彩の統合によって際立ったビジュアルコンテンツを生み出し、それが彼のスタイルを定義している。ミラノは彼にとって、ファッションから音楽、舞台美術から出版まで、さまざまな分野で横断的に活動することができる場である。

レフトロフト/LEFTLOFT

レフトロフトはミラノに拠点を置く独立系ブランディング&コミュニケーションスタジオで、1997年以来、ビジュアルアイデンティティ、コミュニケーション、デジタル製品のデザインを通じて、ブランドが人々とつながるための支援を行なっている。美と文化と思想の融合が、意欲的なプロジェクトを生み出すと考えている。

レフトロフトは、オートグリル、カリガリス、カステッロ・ディ・リヴォリ、ドクメンタ、フェラーリ、フィエラ・ミラノ、FCインテルナツィオナーレ、モンダドーリ・グループ、マレーリ、モレスキン、フィリップ・モリス・インターナショナル、ピレッリ・ハンガービコッカ、RCSメディアグループ、ウィ・ビルドなどのクライアント向けに様々な分野で1000以上のプロジェクトをプロデュースしてきた。彼らのプロジェクトは、D&AD賞、ED-Awards、ADI Design Index、Laus Award、Creative Review Annual、TDC Annualなど、数々の国際的な賞を受賞。2015年、レフトロフトはdesign-thinking(デザイン思考)とCo-design(参加型デザイン)に特化した研究プラットフォーム、Luftを設立。

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