Salone del Mobile.Milano 2026
第64回ミラノサローネ国際家具見本市

1,900を超える出展、2つの新たな展開軸「Salone Contract」「Salone Raritas」が始動

4月21日から26日まで、ロー、フィエラミラノにて開催される第64回ミラノサローネ国際家具見本市 / Salone del Mobile.Milano(以下、ミラノサローネ) は、32カ国から1,900以上の出展者を集結させ、16ホールを埋め尽くします。年次開催の各見本市および隔年開催であるエウロクチーナ/FTK – Technology For the Kitchen、サローネ国際バスルーム見本市に加え、サローネ・コントラクトとサローネ・ラリタスが初登場し、進化し続けるグローバルな需要に戦略的に応えます。

サローネサテリテ参加デザイナー人数を含むと1,900を超える出展(うち36.6%が海外)、初出展および復帰ブランド227社、純展示面積169,000㎡超える第64回ミラノサローネは、業界の戦略的ハブとして役割を一層強化しています。

詳しくはこちら – ② 開催概要

展示の中核:「住まい」の未来を示す4つの年次見本市と隔年開催見本市

FTK, Technology For the Kitchen
Salone del Mobile.Milano 2024

©Diego Ravier

年次開催展示には計915ブランド(海外比率38.57%、うち139ブランドが新規・再出展)が参加。加えて、エウロクチーナ / FTKには17カ国106ブランド、バスルーム部門には14カ国163ブランドが出展予定です。

エウロクチーナ/FTK – Technology For the Kitchenでは、キッチンおよび大型家電を軸に、テクノロジー、サステナビリティ、スマートシステム、AI、バイオフィリックデザイン、ユーザー体験のパーソナライゼーションが交差する領域が提示されます。サローネ国際バスルーム見本市は、ホームスパ化が進む空間として、ウェルビーイング、効率性、衛生性、耐久性によって再定義されるコンテンポラリーな快適性を提示。この進化の中心には、時間の経過に伴う行為やニーズの変化に対応する「ロンジェヴィティ(長寿命設計)」の概念があります。

若手の登竜門であるサローネサテリテでは、35歳以下のデザイナー700名と世界22の教育機関が参加し、実験的かつ先進的なデザインの最前線を提示します。

詳しくはこちら – ③ 各見本市

プラットフォームから「システム」へ進化

2026年版のテーマは、より統合された展示構成とコンテンツ設計。サローネは単なる製品発表の場から、産業全体を支える「インフラ」へと進化し、国際市場や製造の未来に向けた視座を提示します。

この方向性の中核をなすのが、本年の新規プロジェクトである「サローネ・コントラクト」と「サローネ・ラリタス」です。

Salone Contract:大規模プロジェクト市場への本格展開

Rem Koolhaas / David Gianotten
Salone Contract, Salone del Mobile.Milano 2026
Courtesy of OMA

大規模統合プロジェクトのスケールへとサローネのシステムを拡張することを目的とし、ホスピタリティ、不動産、公共空間、マリン分野といった高成長セクターにおけるサプライチェーンのプレゼンス強化を図り、新たなスキルセットおよびアクセス・リレーション構築の手法を導入します。2026年のスピンオフの中核は、国際フォーラム初日の開催であり、レム・コールハースによるレクチャーおよびOMAのデイヴィッド・ジャーノッテンと共同で策定された2027年マスタープランの公開プレゼンテーションを開催。

詳しくはこちら – ④ Salone Contract

さらに、ロー、フィエラミラノ内では、当該セグメントで既に活動する出展者によるテーマ別展示ルートを初めて構築。ネットワーキング支援としては、国際的トッププレイヤー向けのマッチメイキングプラットフォームを新設予定です。

Salone Raritas:コレクタブルデザインの新領域

Salone Raritas
Salviati x Draga & Aurel Crisalide
Preview 2026

ホール9で開催される「サローネ・ラリタス / Salone Raritas」は、キュレーターのアンナリーザ・ロッソとFormafantasmaによる展示構成のもと、「建築的ランタン」としての役割を担い、唯一無二のコレクタブルデザインに焦点を当てた新企画です。

28の出展者に加え、NilufarやCOLLECTIONAL、Salviati x Draga & Aurel、Mouromtsev Design Editions、Mercado Moderno、Bianco67、Brun Fine Artといった国際的ギャラリーなど国際的ギャラリーが参加。アンナリーザ・ロッソのキュレーションおよびフォルマファンタズマによるエキシビションデザインのもと、建築家やインテリアデザイナー、ホスピタリティ業界に向けた新たなリファレンスとして、研究性と実験性の高い領域を提示します。

詳しくはこちら – ⑤ Salone Raritas

Maria Porro
President, Salone del Mobile.Milano
Salone del Mobile.Milano 2026 @Socialrise

ミラノサローネ家具見本市のマリア・ポロ代表は次のように述べています:
「サローネは明確なビジョンのもとに誕生しました。業界が自己認識し、対話し、変化への対応力を強化する場を毎年構築することです。現在、その責務は一層明確となっています。市場、サプライチェーン、産業優先事項、需要の地理が再編される局面において、サローネは単なる表象に留まらず、現状を精緻に読み解き、未来のポジショニングを構築するための指針を提供しなければなりません。『サローネ・コントラクト』と『サローネ・ラリタス』は、この文脈における戦略的選択であり、見本市の領域を拡張すると同時に、市場、デザイン言語、プロフェッショナルチェーンの変化に応答するものです。過去12カ月にわたり、インド、湾岸地域、日本、米国など世界各地で関係構築とリサーチを行い、外務・国際協力省およびICEの支援のもと、より精緻化されたコミュニティを形成してきました。目標は、サローネを単なる固定点ではなく、業界の成長と競争力強化を支えるエコシステムとして機能させることです」

住まいの未来を照射する「アウレア、建築が紡ぐ物語」展

Aurea an Architectural Fiction Winter Garden
Project Maison Numéro 20 Salone del Mobile.Milano 2026

©Maison Numéro 20

ミラノサローネ2026のスポットライトの下にあるのは、現代のライフスタイルに影響を与える提案力を備えた、堅牢な生産基盤とビジョン、イノベーションを体現する「住まい」の産業です。この文脈において、パリのスタジオMaison Numéro 20(インテリアアーキテクトのオスカル・ルシアン・オノ率いる)による「アウレア・建築が紡ぐ物語/ Aurea, an Architectural Fiction」が展開されます。物語的空間の連続として構成された架空のホテルは、ラグジュアリーを「尺度」「感性」「意識」として再定義する試みです。

詳しくはこちら ⑥ Aurea, an Architectural Fiction

プロジェクトのインフラとしての文化

サローネは展示機能に加え、文化的投資を体系化しています。4月のパブリックプログラム「Drafting Futures. Conversations about Next Perspectives / 未来を描く- 次なる展望についての対話」(キュレーション:アンナリーザ・ロッソ)は第4回を迎え、フォルマファンタズマ設計のアリーナにおいて、イノベーション、サステナビリティ、新たな市場展望に関する議論のプラットフォームとして展開されます。

詳しくはこちら – ⑦ Drafting Futures. Conversations about Next Perspectives

新世代向けプログラム「Next Gen at Work」

デザイン・家具業界において、人材育成と世代交代は競争力を左右する重要な要素となっています。こうした背景のもと、ミラノサローネは、新世代向けプログラム「Next Gen at Work」を立ち上げ、業界横断型のハブ機能を強化します。
本企画は、プロフェッショナル自身が登壇するトークセッション形式で構成され、デザインから生産、サステナビリティ、サプライチェーン、コミュニケーション、デジタル領域まで、業界に求められる多様なスキルを可視化。学生来場者の増加(過去2年で約32%増)を背景に、教育と実務のギャップを埋めることを目的としています。

詳しくはこちら – ⑧ Next Gen at Work

第27回サローネサテリテのテーマは「Craftsmanship + Innovation. Skilled Craftsmanship + Innovation(熟練クラフトマンシップ+イノベーション)」

Salone del Mobile.Milano 2026 “SaloneSatellite. Reimagining Matters”
Uovo @Alecio Ferrari
Stilema, Set-designer
Concept Motel409

サローネサテリテは、引き続き最も感度の高い観測装置の一つとして機能します。39カ国から700名のデザイナーと22のデザインスクール・大学が参加する第27回では、「Craftsmanship + Innovation – Skilled Craftsmanship +Innovation(熟練クラフトマンシップ+イノベーション)」をテーマに掲げ、クラフトを未来の言語として再定位する。手仕事の遺産とテクノロジーのビジョンが交差し、新世代グローバルデザイナーの課題に応答します。

詳しくはこちら – ⑨ SaloneSatellite

イタリア家具工業連盟会長、クラウディオ・フェルトリン氏は次のように述べています。

「2026年の国際情勢は地政学的不安定性に支配されており、2025年に維持された木材・家具産業の均衡は脆弱化のリスクにさらされています。企業の適応力強化と市場の多角化が不可欠です。連盟の研究センターによる最終データでは、同産業は2025年に520億ユーロ超の売上高を達成し、緩やかながらも意義ある成長を記録しました。国内市場が約330億ユーロで牽引し、輸出は190億ユーロ超で概ね安定していますが、従来市場での減速と地理的再編が進行しています。この状況下で、ミラノサローネは不可欠なプラットフォームであり、中小企業にとっても最小限の投資で最大の成果を得られる場です。代替は存在しません。開幕を目前に控え、サローネは企業のポジショニング強化と新規パートナー獲得を支援する具体的なソリューションとして機能します。近年ビジネス機会として拡大しているコントラクト分野への展開も、この文脈に位置づけられ、2027年に向けた重要なステップとなります」

詳しくはこちら – Economic note

ABITO( アビト) 展
キュレーション:パロンバ・セラフィーニ・アソシアーティ、主催:イタリア外務・国際協力省

Abito Progetto e Curatela: Palomba Serafini Associati
Salone del Mobile.Milano 2026

©Palomba Serafini e Associati

サローネではプロジェクトは時代を読み解くツールとして位置づけられます。この文脈で、イタリア外務・国際協力省主催、パロンバ・セラフィニ・アソチャーティのキュレーションによる展示「ABITO (アビト)」が、ファッションとデザインを横断し、オブジェクトと衣服を通じて社会および居住様式の変化を可視化します。

詳しくはこちら – ⑩ Abito

MADE IN MiC
ミラノサローネ2026におけるイタリア文化省

Made in MiC, sezione Minerva in Action
©MiC

文化省による「MADE IN MiC」では、「Archetipi」セクションを中心に、1900年から1945年にかけての応用芸術およびプロトデザインへのオマージュが展開される。アートがインテリアに介入し言語を変容させ、建築がオブジェクトおよび住宅スケールと接続し、クラフトが構造化された生産へと進化した時代を再考する。

詳しくはこちら – ⑪ Made in Mic

「素晴らしきサプライチェーン(生産の連鎖)」展 ミラノサローネ デビュー:FederlegnoArredoの歴史とアイデンティティを称える展覧会

Francobollo FederlegnoArredo, Dedicato a FederlegnoArredo nella serie tematica “Le eccellenze del sistema produttivo e del Made in Italy”, Courtesy FederlegnoArredo

ベッペ・フィネッシによる「The Chain of Wonders (La Filliera delle Meraviglie) 」は、木材・家具産業の歴史を辿り、その文化的・生産的アイデンティティ形成における中核的役割を提示します。

詳しくはこちら – ⑫ La Filliera delle Meraviglie

ミラノ全体へ広がるデザイン体験

Design Kiosk
Piazza della Scala Salone del Mobile.Milano 2025

©Alessandro Russotti

開幕に合わせ、開幕公式イベントとして、スカラ座にてミケーレ・マリオッティ指揮によるスカラ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートが開催され、スカラ座財団との協働が継続されます。また、4月17日から26日まで、スカラ広場では「デザイン・キオスク」が今年も展開され、Reading Roomキュレーションによるインディペンデント出版に関するトークプログラムが実施されます。そして、Forgotten Architecture創設者ビアンカ・フェリコーリによる「Architecture of Freedom / 5つの建築で読み解くミラノ」をテーマにした都市回遊プログラム(建築巡礼)ではサンテウストルジョ広場の専用キオスクを起点に、5つの象徴的建築を巡り、現代的な視点でミラノの建築を再解釈します。また、イベント後も携帯できる新しいシティガイド「Salone in the City」は、ミラノに特化した紙・デジタルガイド。サローネは多層的に都市と連動します。

詳しくはこちら – ⑬ Salone in the City

コモン・アーカイブ ― デザインの白夜

Gio Ponti Archives
© Salvatore Licitra

Common Archive – Salone del Mobile.Milano

4月24日には、「Common Archive – The White Night of the Project (コモン・アーカイブ – デザインの白夜」が開催され、ミラノのデザインおよび建築アーカイブが初めて共同で一般公開されます。50以上のガイドツアーおよびトークが実施され、都市に蓄積された知の資産を可視化します。

詳しくはこちら – ⑭ Common Archive – The White Night of Project

ミラノ市長ジュゼッペ・サーラ氏は、「ミラノサローネは、イノベーション、創造性、起業家精神、そして現代の課題への実践的ソリューションを最もよく体現するイベントである。ミラノが国際的デザインハブとして確立された背景にはサローネの存在がある」と述べています。

また、ロンバルディア州知事アッティリオ・フォンターナ氏は、「2026年版はコントラクト分野の統合、充実した文化プログラム、国際的連携など多くの戦略的要素を備える。ミラノとロンバルディアは、プロジェクト文化と創造性の卓越したショーケースであり、進化し続けるメイド・イン・イタリーの象徴である」とコメントしています。

「Lost and Roll」Salone del Mobile.Milano が映画化

Backstage Lost and Roll, Ph. Gianluca Vassallo

会場内外から一年で最も国際的な一週間をつなぐ“見えない糸”を描き出します。

映画監督ジャンルカ・ヴァッサッロは、サローネウィークのより人間的で予想外の側面にフォーカスし、デザイナー、タクシードライバー、ポラロイド売り、そしてクリエイティブシステムの担い手たちが、毎年4月に世界のデザインの中心地となる都市ミラノの生きたモザイクを形づくります。

毎年春、ミラノはリズムを変える。街には多言語が飛び交い、スケジュールは過密になり、各地区はオープンラボのように変貌する。それがSalone del Mobile.Milanoの1週間であり、都市そのものがアイデア、出会い、ビジョンへと変わる時。同時に会場には、150カ国から30万人以上の業界関係者が集結します。

詳しくはこちら – ⑮ Lost and Roll

ミラノサローネ2026:システムとしてのサステナビリティ

認証、プロセス、来場体験、社会的責任を統合した構造的アプローチにより、業界と都市に持続的価値を創出。
ミラノサローネ2026は、持続可能な発展モデルへのコミットメントをさらに強化し、環境・社会・経済の各側面における責任を展示会全体に統合します。設計・運営・文化的側面における具体的かつ測定可能な取り組みを通じて、長期的なインパクトを生み出す構造的なプロセスとして展開されます。

詳しくはこちら – ⑯ Sostenibilità

文化イベントプログラム

各イベントの日時はこちらよりご確認ください

詳しくはこちら – ⑰ Cultural Programme

国際連携とパートナーシップ

本年もICE(イタリア大使館貿易促進部)は、海外バイヤー誘致を支援し、会場内に国際ビジネスラウンジ、IBL(International Business Lounge)を設置し受け入れます。
2026年のパートナーには、Intesa Sanpaolo(2017年よりインスティテューショナルパートナー)、Panerai(オフィシャルタイムキーパー)、K-WAY、Ca’ del Bosco、S.Bernardo、illycaffè、Maserati、Sigma、Messika、Trenord、OVS、Radio Deejay、Radio Capital、m2oが名を連ねる。また、Frecciarossaが本エディションの公式列車となります。

詳しくはこちらから – ⑱ Partnership and Collabration

本年のミラノサローネは、デザイン産業の現在と未来を接続する「プラットフォーム」を超えた存在として、さらなる進化を遂げます。

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